非破壊検査に関するQ&Aです
- 1.作業前にどんな打合せをしますか?
- 撮影個所確認時に、大まかな立入禁止区域をご説明します。
他業者の方と作業干渉する場合は撮影時にどこまで退避し
ていただくかをご説明し、状況によっては休憩時間や昼休み
等、時間を決めてしばらくの間一斉に退避してもらったほうが
いいか、等の相談をさせていただきます。
第三者が頻繁に通行する箇所では、カラーコーン等の設置、
監視員の増員が必要になります。
- 2.貫通位置の墨だしの注意点は?
- 貫通予定位置に十字の芯を出していただき、コアサイズを
書いておいて下さい。専用機器でフイルム側の位置出しが
できます。しかし、デッキスラブでは専用機器が使用できず、
上下の目印になる柱や配管等が無ければ非常に時間を要
します。概ねの場所を教えていただければ作業時間を短縮
でき、工期も短縮できます。
- 3.立入禁止はどれくらい?
- 基本的にエックス線の装置側で半径約5mになります。しかし、
常に放射線線量を管理しながら作業をするので、コンクリート
厚が大きく高出力の場合は5m以上になります。逆に、厚みが
小さく低出力の場合や、周りの壁がRCやCB等、あるいは鉛養
生によりエックス線が遮蔽されていれば5m以下になります。
時間は早い時で2~3分、長い時で20分ぐらいです。付近にい
る第三者の方、作業干渉する他業者の方に声掛けをしてそ
の間退避していただきます。撮影終了後は立入禁止区域は
解除しますが、再撮影の場合は再度退避していただくことに
なります。
コンクリート厚200mm以下なら1回の照射は10秒程度なので、
通路等を通行止めにせず、人がいない時を見計らっての作業
も可能です。
- 4.放射線の影響は?
- エックス線は自動制御器の操作により電気的にコントロール
されるため、照射終了時点でその発生は停止します。エック
ス線は電磁波の一種であるため、放射線が現場周辺に残ったり
空気中を漂うことはありません。
- 5.機器類への影響は?
- 使用するエックス線発生装置のエックス線は電磁波であり、
今までパソコンやサーバー等ほとんどの電子機器には悪影響
を及ぼしたことはありません。現時点で把握しているのは、
トイレ等の煙感知器の一部に電磁波で誤作動し発報するもの
があります。特に電磁波に敏感な機器がある場合は、移動可
能なら事前に退避させておいて下さい。
医療機関では、エックス線に影響するもの(フイルムバッジ
等の放射線測定器、イメージングプレート、未使用のフイルム
等)には影響が出ます。必ず事前に伝えておいて下さい。
- 7.埋設物があった場合は?
- 鉄筋、及び埋設電気配管等のマーキングをし、現場担当者
の方に現地で確認していただきます。埋設物があり、撮影範
囲内で貫通できない場合は再撮影の位置を指示していただ
きます。
補強鉄筋が密集していたり、鉄筋ピッチが狭い場合は貫通不
可になることもあります。別ルートで再撮影するか、コア貫
通をとりやめて斫るかの判断をしていただくことになります。