レーダー・電磁誘導探査

鉄筋探査タイトル

(電磁波)レーダー法

航空機、船舶などのレーダーがこれにあたりますが、電磁波パルスをアンテナから送出し、物体に反射して返ってきた電磁波パルスを再びアンテナで捕え、その時間差を測定して物体との距離を測定します。

コンクリートのレーダー探査機では、電磁波をアンテナからコンクリート表面に向けて放射し、その電磁波がコンクリートと電気的性質の異なる物質、例えば、鉄筋や配管等の埋設物や空洞との境界面で反射され、再びコンクリート表面に出て受信アンテナに受信されます。この埋設物や空洞からの反射波を画像処理することにより、それらの位置や深さが迅速に測定できます。

しかし、画像による位置や深さは比較的精度が良いものの、その画像が鉄筋か電気配管かの識別は困難です。

鉄筋よりも浅いところに、鉄製の配管や太めの塩ビ配管等が埋設されている場合は容易に識別できます。

探査可能なかぶり厚さや、水平ピッチの分解能力は各メーカーの開発が年々進み、条件によってはかぶり厚さ300mm以上も可能ですが、鉄筋が密集している場合は精度が落ちます。
エックス線探査に比べ、立入禁止が不要であり、操作が簡便で測定を迅速に行えるため、広い範囲の配筋調査に、また、深い位置の探査も可能なので、橋脚やフーチング、梁の穿孔工事やアンカー打設工事前の鉄筋位置確認に有用といえます。

【レーダー法が適用できない場所】
・打設後1週間以内のコンクリート
・表面に水が溜まっている
・炭素繊維が表面にある
・水分や塩分が多く含まれている
・極端に狭かったり、段差がある
・ボード張りや二重の壁や床など、コンクリートとの間に空間がある

電磁誘導法

コンクリートと鉄筋の電気的、磁気的性質の差異を利用した探査手法です。
プローブ内部の励磁コイルに電流を流し交流磁束を発生させ、電磁場内に鉄筋などの磁性体が存在すれば、その鉄筋に電流が流れ磁束を変化させます。

その磁束の変化によりプローブ内部の検出するコイルに電流が流れコイル電圧が変化し、この変化を数値化し鉄筋のかぶり厚・位置を測定します。

鉄筋位置とかぶりの測定が同時にでき、コンクリート表面の影響を受けません。
探査領域の近くに金属などが無ければ、比較的浅い位置の鉄筋の位置とかぶり厚さは正確に測定できます。

【電磁誘導法が適用できない場所】
・ピッチが極端に狭い
・近くに鉄製の配管やセパなどの金属がある
・高圧電線やアンテナの近くなど、電磁波が非常に強い場所
・コンクリートにスチールファイバーや鉄粉が混ざっている

お気軽にお問い合わせください TEL 06-6693-0857

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